灰づくりから
「ちょうど良いところにきましたね!
こちらへ来てみてください」
そう言って案内された先には
何かをふるいにかけているお方が。。
これは何をされているところなのですか?と伺いましたら
「これは、釉薬(ゆうやく)の原料となる炭をふるいにかけて
サラサラの灰を作っているんですよ」
サラサラの灰になるまで何度も何度もふるいにかけます。
そしてようやくサラサラの灰になったらそれを水に入れ、
何度も何度も水をかえ、灰汁取りをすること、 一週間~二週間。
さらに天日干しをして脱水させるのだそうです。
今日は木灰をつくられていましたが、そのほかにわら灰も同じだけの時間をかけて作るのだそうです。
赤膚焼に欠かせない釉薬の原料を作られていたのでした。
釉薬とは、作品を焼くときに漬けたり塗ったりする薬でこの薬を塗る事によって、味わい深い作品になります。
写真は二週間近くかけてアク取りし、
サラサラの状態にした木灰を水に溶かしたもの。
これが釉薬の原材料の一つとなります。
同じようにして作られた わら灰入りの水
そして長石の粉を混ぜて釉薬は作られます。
これら原材料の配合率によって色合いが変わってくるのです。